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妊娠前のワクチン接種ガイド

妊娠前に確認しておくことで、妊娠中の感染リスクを下げられるワクチンがあります。 接種できるかどうかは体調・過去の接種歴・抗体の有無などによって異なります。 かかりつけ医や自治体の相談窓口にご確認ください。

⚕️ このページの情報は参考情報です。ワクチン接種の判断はかかりつけ医または専門医にご相談ください。

1. 風疹(Rubella)

なぜ妊娠前に重要か

妊娠初期(特に妊娠 20 週以前)に風疹ウイルスに感染すると、胎児が先天性風疹症候群(CRS)を発症する可能性があります。CRS では先天性心疾患・難聴・白内障などが生じることがあります。 妊娠前に抗体の有無を確認し、抗体が不十分な場合はワクチン接種を検討することが推奨されています。

接種推奨タイミング

風疹ワクチン(または MR ワクチン)接種後は、2 か月間の避妊が推奨されています。妊娠を計画している場合は、接種のタイミングをかかりつけ医に相談してください。

出典

国立健康危機管理研究機構(JIHS)「風疹に関する Q&A」

原文:「風疹の予防接種(MRワクチン含む)を受けた後2か月間は避妊する必要があります。」

⚠️ 妊娠中は接種できません。妊娠中に抗体不足が判明した場合は産婦人科医に相談してください。

出典:JIHS「風疹に関する Q&A」原文「妊娠中は風疹の予防接種をうけることはできません。」

2. MR ワクチン(麻しん・風しん混合)

MR ワクチンは麻しんと風しんの両方を予防する混合ワクチンです。 風疹単独の接種歴がない場合、または抗体価が低い場合の選択肢として医師から提案されることがあります。 麻しんも妊娠中の感染リスクがあるため、MR ワクチンで同時に対処できます。

⚠️ 生ワクチンのため、接種後 2 か月の避妊が必要・妊娠中は接種不可

3. 水痘(Varicella / みずぼうそう)

過去に水痘に罹患した方は通常免疫があります。 免疫がない場合は、妊娠前のワクチン接種を検討してください。 不明な場合は抗体検査で確認できます。

⚠️ 水痘ワクチンは弱毒化生ワクチンです。接種後の避妊期間・妊娠中の接種可否については医師にご確認ください。

4. HPV ワクチン(子宮頸がん予防)

HPV ワクチンは子宮頸がんの主な原因となる HPV 感染を予防します。 対象は小学 6 年〜高校 1 年相当の女子ですが、接種歴がない場合はかかりつけ医に相談してください。

⚠️ 妊婦または妊娠している可能性のある方は医師に相談してください。

出典

厚生労働省「HPV ワクチン(子宮頸がんワクチン)について」

原文:「妊婦または妊娠している可能性のある方は医師に相談」

5. B型肝炎ワクチン

B型肝炎ウイルス(HBV)は血液・性的接触を通じて感染します。 接種歴がない場合や抗体が不十分な場合は、妊娠前の接種を医師に相談してください。 接種スケジュールや必要性は個人の状況によって異なります。

6. インフルエンザワクチン

妊娠前後での接種

インフルエンザは、厚生労働省が妊婦を感染に注意が必要なグループの一つとして挙げている感染症です。 インフルエンザワクチンは不活化ワクチンであるため、生ワクチン(風疹・水痘等)とは異なります。 妊娠前・妊娠中の接種については、かかりつけ医または産婦人科医にご相談ください。

接種時期の目安: 流行期前(例: 10〜12 月頃)の接種が一般的です
※ 妊娠中の接種の適否・時期はかかりつけ医・産婦人科医にご確認ください

出典

国立健康危機管理研究機構(JIHS)「インフルエンザ」

インフルエンザワクチンが有効であることを記載

厚生労働省「インフルエンザ(総合ページ)」

妊婦を感染に注意すべきグループの一つとして記載(R7年度 Q&A)

妊娠中に検討されるワクチン

以下は妊娠前ではなく妊娠後に接種を検討するワクチンです。 産婦人科で接種計画をご相談ください。

RSウイルスワクチン

2026年度より定期接種

妊娠中の接種により、出生後の乳幼児を RSウイルス感染症から守る母子免疫ワクチンです。 生後 0〜90 日の重症下気道感染症について約 8 割の予防効果が報告されています。

接種時期: 妊娠 28 週 0 日〜36 週 6 日に 1 回
※ 接種後 14 日以内に出生予定の場合は医師に相談してください

出典

厚生労働省「RSウイルスワクチン」

2026年度から妊婦を対象とした定期接種を実施

百日咳含有ワクチン(DTaP)

妊娠後期に百日咳含有ワクチンを接種することで、抗体が胎児に移行し、 生後間もない乳児を百日咳から守ることが期待されます。

⚕️ 接種の適否・時期・費用は医師の判断が必要です。産婦人科でご相談ください。